【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる
「あ、ありがとう……!」
あぁ……顔が熱い……っ
「どうしたの、桜本。顔、赤いよ?」
速川くんがそう言ってさらに顔を近づけるから私の心臓は爆発寸前。
「だだだだだ、大丈夫!!!気にしないで!!!」
「そっか。ならいいんだけど」
速川くん……かっこよすぎます。
「おぉ、速川おはよう!」
すると、登校してきた同じクラスの男子2人組が速川くんに肩を組む。
「おはよ。じゃ、桜本。俺は先に教室に行くな」
「う、うん」
私が頷くと「じゃ」と笑顔を見せて2人と校舎に入っていった。
「……そろそろ私も校舎入ろ」
絵具とスケッチブックを片づけて、校舎に入った。