【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる
私のいつも見ている速川くんは……
教室でみんなと笑いあってる姿……。
「ごめん……教室でもいい、かな?もう下駄箱着いちゃうけど……」
「教室?」
「うん、いつも速川くんは教室でクラスのみんなと笑いあってるイメージがあるから……」
「そっか。じゃあ行こうか」
私は頷いて、教室の方へ向かった。
教室に着き、私と速川くんは隣同士のテキトーな席に座る。
「じゃあ……描きはじめるね」
「うん」
まずは鉛筆で下書き!
どうしよう……どこから描こう?
速川くんって言ったらいつも笑ってるのが印象的だから……目から描こう!
ニコニコとした優しい表情になるように目を描く。
「なんか、ドキドキする」
照れたように速川くんが笑う。
「わ、私も………」
緊張で少し手が震えてるもん……。