【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる
「あのさ」
「う、うん」
なにを言われるんだろう………。
「抱きしめても……いい?」
「へ!?」
真っ赤になりながらそう言った速川くん。
つられて私も真っ赤になる。
抱きしめてもいい?ってそんな……っ
「ご、ごめん……困らせた………よな」
「う、ううん!だ、抱きしめても……いいよ」
自分で言っておいてすごく恥ずかしい。
「さんきゅ……」
そう言って速川くんは私を抱きしめた。
な、なにこの状況……!?
もうドキドキしすぎて心臓が爆発しそうなんだけど……っ
「速川くん……っ」
「俺……桜本のこと、好きになっても……いい?」
速川くんの言葉に、私は持っていた鉛筆を床に落とした。