【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる
体操着に着替えて、体育館へ。
するともう、先生が集合をかけていた。
「はーい、集合してー!」
先生の声に駆け足で集まる。
キーンコーン―――
「はい、じゃあ体育の授業をはじめます。今日は男女体育担当の先生が2人とも出張ということで、バスケをしたいと思います」
わぁ……やっぱりバスケなんだ……。
「チーム分けをしていきまーす」
先生が4つにチームを分けはじめる。
見事に友菜とは違うチームになった。
あぁ……友菜がいなかったら私……。
やっていけるかな……。
「芽依、頑張って」
「う、うん」
友菜の言葉にうなずくけど、頑張れる自信なんてない。
「速川くんがいるから大丈夫よ」
「え!!?」
友菜に言われて確認すると、私は速川くんと同じチームだった。