【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる

「ほんっと……桜本がかわいそうだろ？桜本に謝れよ」



「い、いや！大丈夫だから本当に……！」



「いいや、謝れ」



男子にほとんど関わったことないし、謝ってもらうのが何か申し訳ない。



「桜本……すまなかった」



３人に謝られて変に緊張する。



「え、いや、全然いいんです！！気にしないでください！」



「よかった。最近、お前ら仲良いから付き合ってるのかと思ったし」



「ええええ！私が速川くんと付き合うなんて絶対ないですよ！私、地味だし……」



私みたいな地味な女の子は速川くんみたいな人気者と釣り合わない。
それは痛いほどわかってるんだ……。



「そうか？桜本、もっと自信持てばいいのに」



「へ？」



「いいや、なんでもない。……あ！もうそろそろ集合だ。行こうぜ」



気が付くと、先生が集合をかけようとしていた。
３人の男子たちはそこへ去って行った。



「俺たちも……行こっか」



「うん！」