【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる
Fourth*Sketch
体育が終わって、着替え終わった私と友菜は教室に戻った。
まだ速川くんは帰ってきてないみたいだった。
体操着をカバンにしまっていると、女の子数人に囲まれた。
「ねぇ、桜本さん」
この女の子たちは………いつも速川くんの周りにいる、女の子たちだ。
クラスの中でも少し派手なグループで、私とは正反対な格好。
バッチリメイクにかるく巻いた髪に着崩した制服。
なんか……怖いな……。
「な、なんですか……?」
「あなた、最近速川くんと仲良さそうだけど、どういう関係?」
や、やっぱり速川くん関連か……。
絶対速川くんのファンに睨まれるって覚悟はしてたけど、やっぱり怖い。
「普通に……クラスメイト、です」
「速川くんに色目使ったの!?最っ低!!!」
女の子の1人が私の机を蹴った。
ビックリして、体が跳ねる。
「い、色目なんて私……使ってないです……っ」
ひぃぃぃい……っ
女の子って怖い……っ
「ちょっとアンタたち、なにしてんの?芽依はなにもしてないじゃない!」
友菜ちゃんが私の前に立つ。