【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる
「ちょっとちょっと~!芽依、すっごいイイ感じじゃん!」
「へ!?」
さっきの様子を見てた友菜が私を冷やかすように言う。
「私が芽依助けたかったのに、すっかり速川くんに出番取られちゃった!」
「いやいや!友菜もありがとうね」
「次は私が芽依を助けるんだからっ」
友菜は小さくガッツポーズした。
「じゃ、私も自分の席に戻るわ」
「うん!ありがとう」
スケッチブックを強く抱きしめて、自分の席に座った。
これからは誰にも見られないようにちゃんと管理しておかないと……!
キーンコーン―――
「はーいじゃあ授業はじめるから席に着いてー」
2時間目がはじまったと同時に先生が入ってきた。
―――こうして、午前の授業を終えた。