【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる





「と、ととととんでもないですっ!!!むしろ私が速川くんを尊敬してるのに……!」



「え?俺を尊敬!?」



「うん、だって速川くんって男女問わず人気だし、いつも休み時間には周りにたくさん友達がいて……羨ましい」



きっと、私なんかに話しかけるのも速川くんが優しくて差別したりしない人だからだよね。



「そう、かな?」



「うん……速川くんは私の憧れで……私もそんな人になりたい」



「なんか……嬉しいな」



少し頬を染めて微笑んだ。



「速川くんって優しいもん。私みたいな地味な子にも話しかけてくれて……」



「優しくないよ」



「え?」



「俺は……優しいから桜本に話しかけてるんじゃない。桜本と話したいって思ったから話しかけたんだ」



私と………話したい?



「よく、放課後に桜本が絵描いてるの、見かけてたんだ」



え……!?
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