【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる
「………い。先輩!!!」
「ひょええええ!?」
「なに、ボーっとしてるんですか。早く片付けして帰りますよ」
絵が描き終わり、片づけをしているといつの間にかボーっとしていた。
速川くんのことを考えちゃって………。
岡田くんはそんな私を呆れた表情で見ている。
「ご、ごめんなさぃ………」
「もしかして、恋わずらいですか?」
クスッと笑いながら岡田くんは私を見る。
うぅ……岡田くんはエスパーですか。
「………っ」
「へぇ~……先輩が恋、ですか」
肩を震わせながら笑う岡田くん。
「なにがおかしいの」
「……いいえ、別に?」
どうせ私のことバカにしてるんだ……。