もしも、自分の小説に自信がなくなって。
嫉妬
「よぅし、これで今日のぶんの原稿は終了っと……」
投稿フォームに最後の1文字を入力した私は、そう呟くと無造作にマウスを掴んだ。
カーソルを『追加してページ一覧へ』の場所まで移動させてクリックすれば、
先ほどまで書いていた文章が10ページほどに収まってズラリと並ぶ。
(今日は何文字くらい書いたんだっけ?結構時間かかったけど……)
そう思いながら『作家メニュー』のボタンをクリックすれば、先ほど更新していた小説の名前が一番上に書いてあった。
少しの期待を胸にPV数をみるけれど、数字は編集する前に見たものと全く変わっていない。
「まぁ、そうだよね……」
私は落胆する気持ちを自分で慰めつつ、次は『作品一覧』のへカーソルを合わせた。
ページを開けば、自分が今まで悩み、考え、形にしてきた作品が並んでいる。
けれど。
「やっぱり、今日も感想とかレビューは来てないか……」
私はザッと確認すると、すぐに作家メニューの方へと戻った。
先ほどと何も変わらないPV数が、無機質な液晶画面に映し出される。
「…………」
なんだか空しい気持ちになり、私は画面から目を逸らした。
その時、ふと視界の端に『完結作品速報』の欄が映った。