もしも、自分の小説に自信がなくなって。
思わずそちらへ視線を向ければ、並んでいる題名の一つに見覚えがあった。
(確かこれって、私がいま書いてる小説とテーマが似てるやつだ……)
興味を覚えた私は、軽い気持ちでそのタイトルをクリックした。
一体どんなストーリーなんだろう、とわくわくしながら画面を覗き込み――
「………………ッ!!」
思わず、絶句した。
なぜなら、
タイトルの下に表示されたPV数も
かんたん感想の投票数も
感想ノートに書きこまれた感想の数も
すべて、私の作品とはケタ違いだったから。
「え……?」
私は半ば呆然としながら、『レビューを見る』のボタンをクリックした。
まだ完結してから数時間と経っていないのに、そこにあったのはたくさんのレビュー。
感想ノートを開けば、完結を祝う声や連載を励ます声がたくさんあった。
どうやらこの作品は、完結する前からとても人気の高い作品だったようだ。