もしも、自分の小説に自信がなくなって。




――本当は、分かってる。


私は、この作品に嫉妬しているだけなんだって。


分かっていた。


でも、溢れてくる涙と劣等感は止まらなかった。



「なんで!なんで!なんで!!」



私は叫ぶと、自分の作品のプレビュー画面を表示した。


考えに考え抜いたサイトルの下、PV数は変わっていない。



「なんで、よぉ……!」



私はぼたぼたと涙を零しながら、『更新』のアイコンを連打した。


けれど、いくらボタンを押したって数字は変わらない。


――だって、まだ誰も読んでないから。



「誰か、読んでよぉ……!」



ヒリつく喉で叫びながら、私は乱暴に液晶画面を向こう側へ押しやった。


それでも、数字は変わらない。




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