Polaris
でも、それがこの世界の裏事情なのかもしれない。


わかった気でいたが、あたしは何もわかってはいないかったんだ。


「ミライさんはミライさんが思うように、働けばいい。けど、ボーイに手を出すは辞めてください」

「、、、わかりました」


隼人は何か言いたげだったが、何も言ってこなかった。


「ミライさん、明日の同伴の予定は?」

「夏祭りの間は同伴はないです」

「客数は?」

「今日の半分か、それ以下だと思います。明日、明後日を太客メインで回してください」

「わかりました」


話が終わり、あたしはオーナー室を出た。


スタッフルームに入るなり、椅子に座り込む。


早く浴衣を脱ぎたいが、そんな気力がない。

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