Polaris
そんなの「未来」として生きようが、「ミライ」として生きようが同じこと。


だけど「未来」として生きるには、その思い出があたしの邪魔をする。


だって「未来」として生きてきた時間には、輝との思い出が大きすぎる。


でも「ミライ」として生きてきた2年間には、何故か傍には隼人が居た。


ふと、抱かれた日のことを思い出す。


そして、チクリと胸が痛んだ。


この痛みがなんなのか、薄々気付いていた。


でも隼人が近くに居すぎたから、あたしはずっと目を逸らしていたんだ。


、、、、この気持ちに。


あの頃、輝に恋をしていたときの気持ちに。


認めて欲しいとかそんな言葉で誤魔化していた。


だけど、隼人がハナちゃんの肩を持った時、気付いてしまった。


隠していた気持ちに、、、。

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