Polaris
どうして、今なんだろう。


こうなるって、わかっていたのに、、、。


どうして、気付いてしまったんだろう。


恋なんて、傷つくだけだってわかったのに、、、。


部屋を見渡す。


ここに居たら、あたしはもっと自分のこと嫌いになっていく。


もう嫌だ、、、。


もう、傷つきたくなんてない。


あたしはその場に座り込む。


そうしていると、リビングに隼人が入って来た。


あたしがリビングに居ることに、少し驚いている。


「起きてたのか」


そう言い、手に持っていた缶ビールを開けて、ソファに座る。


あたしは何も答えずに下を向く。


そんなあたしに隼人は、何も言わない。


ただ時間だけが流れていく。

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