Polaris
花火
いつの間にか、寝ていた。


外を見ると、日は傾いていた。


あたしは軽くシャワーを浴び、リビングに行く。


__ドーン、ドーン__


そんな音が聞こえてくる。


近くで、花火大会でもあるのだろうか。


ベランダに出て、空を見上げても何もない。


今日も星の一つもない、真っ暗な空。


「窓開けてたら、エアコンの意味ねぇだろ」

「隼人」


隼人は、ベランダに居るあたしの隣に来る。


「何してんだよ」


__ドーン、ドーン__


まだ遠くから、音が聞こえる。


「花火でも、見えるかなって」

「見たいのかよ」

「今まで見たことないから、どんな感じなんだろうと思って」


隼人あたしの言葉を聞くと、部屋へと戻って行った。

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