Polaris
「この店は、相川さんと共同だ」


そういうことだったんだ。


「よろしく」

「こちらこそ、よろしくお願いします」


相川さんに頭を下げる。


「ナンバー1にしては、意外と謙虚なんだな」

「ただバカなだけですよ、征矢さん」

「でも、ドリームの稼ぎ頭なんだろう。リュウの奴が言ってたぞ」

「まぁ。でも、こいつは今年で終わりです」

「辞めるのか」


相川さんがあたしのことを見る。


「、、、はい」

「勿体無いな」

「ドリームのお店を辞める前に、ぜひ飲みに来てください」


あたしの言葉に、相川さんが笑い出す。


「あぁ、一度行かせてもらうよ」

「絶対ですよ?お店でお待ちしてますから」


今のあたしは完全にミライになっていた。


だから、こんなことを言ってしまったんだ。


こんなこと、言わなければよかった。


そしたら、あたしの闇が深くなることもなかったのに、、、。

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