Polaris
「新しいお店が落ち着くまでって言ったのは、隼人の方じゃん」

「あぁ」


でも、もし隼人に明日から来るなと言われたら、あたしはどうするつもりなんだろう。


「隼人はそんなにあたしが邪魔?」

「俺がいつ、お前のこと邪魔だって言ったんだよ!!」


隼人が急に大きい声を出すものだから、身構えてしまう。


「おい!!」


隼人はあたしの腕を掴んで、自分の方を向かせる。


そのせいで、隼人と向き合う形になる。


「俺が、いつお前を邪魔だって言った」


今度はさっきとは違い、優しく聞かれる。


「だ、、って、さっさと辞めろって」

「それが何で、邪魔だってことになるんだよ」


確かに隼人の口から、「邪魔」って言葉を聞いたわけじゃない。

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