Polaris
__ギュッ__


気が付くと、隼人に抱きしめられている。


あたしも隼人の背中に腕を回したくなる。


でも、それが出来ない。


だって、それを恵美さんが邪魔をする。


隼人は恵美さんにも、こんな風にしたのだろうか?


そんなの、、、嫌。


だから、あたしの腕は行き場をなくしてしまったんだ。


もう、輝の時みたいな想いしたくなんかない。


苦しくて、辛いだけの恋に、夢なんて見たくない。


だから、、、。


「隼人、大丈夫。お店に居る間はちゃんと、頑張るから」


あたしは、隼人との間に一線を引いたんだ。


オーナーとキャスト言う、一線を。


それを、あたしが越えないように、、、。

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