Polaris
隼人の腕の力が、緩む。


その間に、あたしは隼人から離れた。


「新しいお店、成功するといいね。あたしも出来るだけ協力するから」


それだけ言い、あたしは自分の部屋と戻った。


隼人の顔を見ないように、、、。


きっと今隼人の顔を見たら、あたしの気持ちは揺らいでしまう。


隼人のことを、忘れられなくなってしまう。


でも、、、忘れたくないとも思ってしまう。


矛盾だらけの自分が嫌になる。


結局あたしは、自分が1番傷つきたくないだけなんだ。


周りの人達を傷つけておきながら、それを望むあたしが1番ズルい。


それでも、あたしはもう振り返らない。


立ち止まらない。


誰も、好きにならない。


それが、あたしが出来る事。


誰も、傷つけないために、、、。

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