Polaris
言いたいことは、山ほどあった。


だけど、未来の目を見たら何も言えなくなった。


あいつの目には、俺が映っていなかったから。


こないだまでのあいつは、あんな顔をしていなかった。


それなり、ちゃんと心があった思う。


でも、今のあいつは誰だ?


俺が知っている、あいつ、、、未来ではない。


あいつに、何があったんだ。


どうして、あいつはあんな顔をしているんだ?


リュウと一緒に遠くなる、あいつの後ろ姿を見続けるしか俺には出来なかった。


少しして、またお店に来る2人。


そして、未来はそのまま立ち止まることなく、お店の入口へと向かった。

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