Polaris
その日からPolaris(ポラリス)は、毎日未来の客で埋め尽くされた。


そして店の売上げはdream(ドリーム)を越え、この街のナンバー1キャバクラになった。


店でのあいつは、キャストとしては完璧。


他のキャスト達も未来に憧れの目を向けるようになった。


あいつが売上げを伸ばす度に、俺の目には痛々しく見えた。


でも、そんなあいつに俺は何も出来なかった。


何をしてやればいいかも、わからなかった。


この時、未来は壊れかけていたのに、、、。


どうして俺は、そんなお前を助けてやることが出来なかったんだろうな。


俺があの時、お前を助け出していたら、俺たちの未来は少しは変わっていたのだろうか。

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