Polaris
口で勝てないなら、嫌がらせしてやる。


「お前、そんなに俺と間接チューしたかったんだな」

「な、なんで、そんなのよ」

「そうだろっ、無理やり人の飲みかけ奪って飲むなんて」


飽きれる。


何がって、あたしが隼人を好きみたいな言い方がシャクに触る。


あたしは飲み干した缶ビールをテーブルに置き、隼人を見る。


「隼人のことを男として見たことなんて、ありませんから。もし、こっちの世界の人を好きになることがあっても、隼人はない!」


あたしは一気に言ったせいで、呼吸が乱れる。


「ヘぇ〜、面白いこというぢゃん」


何が面白いのか、さっぱりわからない。

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