Polaris
価値
朝が目が覚め、リビングに行くと隼人の姿はもうなかった。


それに少しホッとした。


携帯を取り出し、何時ものように営業メールをして、出勤した。


隼人と顔を合わせたら、なんて考えていたがお店に隼人の姿はなかった。


ボーイの子達に挨拶して、スタッフルームに行く。


普通に接してくる彼らを見て、人の本心は本当にわからないものだと思った。


こうやって普通に接してくる彼らも、女の子を売り上げの道具としか思っていないのだから。


スタッフルームのドアを開けると女の子たちが一斉にこっちを見る。


「おはよう」

「「おはようございます」」


女の子たちはそう言うと、いつもは出勤時間までここで過ごしているのに、今日は何故か慌ただしく部屋を出て行った。


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