Polaris
瞬華ちゃんが言う。


「一瞬でも良いから綺麗な華を咲かせる日が来ますように」って、もう一度、オーナーの前でってことなんじゃ、、、。


今すぐ、瞬華ちゃんの所に行きたい。


行って、あたしにチャンスをくれたようにオーナーに会わせてあげたい。


でも「誰かにあたしのことを聞かれても「知らない」って言って」と言う、約束があたしのことを止める。


あたしは瞬華ちゃんに何もできないんだ、、、。


凄く、自分が無力だ。


今のあたしができることは。瞬華ちゃんが作ってくれたこのチャンスを無駄にしないこと。


あたしは涙を拭い、ゆっくりと深呼吸をする。


瞬華ちゃん。


あたし、瞬華ちゃんの代わりにはなれないと思う。


だけど、少しで瞬華ちゃんの大切な人のために頑張るよ。


瞬華ちゃんの分も、、、。

< 303 / 345 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop