Polaris
あたしは「そっか」と答える。


「なぁ、これからどうするんだ」


翔はあたしのことを見ずに聞く。


そんなの、まだわからない、、、。


けど、今度こそ本当にここには戻ってこない。


「わからない、、、でも、ここには居たくない」


ここに居たら、あたしはまた立ち止まってしまう。


「そうか。未来の人生に口は出さねぇよ。けど、全部終わらせない限り、何も変わらないんじゃないか?」


終わらせる、、、?


あたしは翔の顔を見る。


それは翔も同じで、翔と目が合う。


翔はそんなあたしに、笑った。


「な?」


そう言って、あたしの頭を撫でると、車を走らせた。

< 306 / 345 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop