Polaris
でも翔は、母親の言葉に微動だもしない。


「アンタには感謝するよ。取り返しが着かなくなる前に、輝と未来のこと別れさせてくれて。でも、2人のことを傷つけたことは許さない」


そう言うと、翔は歩き出す。


「翔?」


莉奈は翔の後を追う。


「答えが決まったら、会社にでも連絡してきな」


翔はそれだけ言うと、お店を出て行った。


後を追った、莉奈も、、、。


お店の中には、母親と相川さん、隼人の4人になる。


「ミライ、少し時間をくれないか」


相川さんは何故かあたしに、そう言う。


「え、、、」

「こいつとちゃんと話したいから」


あたしに、拒否権なんてない。


だから、あたしは頷いた。

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