Polaris
久しぶりに入った部屋は、何も変わっていなかった。


隼人は、ソファに座る。


あたしはまだ、玄関に突っ立ったまま。


「未来」


そう、あたしのことを呼ぶ。


あたしは中に入り、ソファの下に座った。


__パサッ__


テーブルの上に、あたしがミルクちゃんに渡したはずにメッセージカードが投げられる。


「瞬華って奴が、ミルクに渡したらしい」


瞬華が誰か知っているくせに、隼人はそう言う。


「そのバカな女に言ってやりてぇよ」

「、、、何を」


隼人は何をあたしに言いたいの?


隼人はメッセージカードを手にとって、あたしへ見せる。

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