Polaris
一瞬でも良いから綺麗な華を咲かせる日が来ますように。


と言う、文を指差す。


「バカだと、思わねぇ?」


あたしには隼人の言っていることが、よくわからない。


「一瞬って、すぐに終わるんだぞ?」


そんなのわかってる。


「もっと欲張れば良いと思わねぇ?」


そう言い、隼人はあたしのことを見る。


「俺はお前と、この先も一緒に居たい。一瞬とかじゃんなく、ずっと、、、」

「、、、隼人」

「お前は?」


今日の隼人は、あたしが知ってる隼人じゃない。


でも、それでも目の前に居るのは隼人だ。


あたしも、、、隼人の傍に、これから先も居たい。


でも、それはあたしが望んでいいことなの?

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