Polaris
「でも、宮崎オーナーは大変だろうね」


莉奈がそんなことを口にする。


「あたしと結婚しちゃったしね」

「未来のことじゃなくて。ライバルが多いからね」

「ライバル?」


ライバルなんて、居ないと思う。


「ほら」


莉奈は指差す。


そこには輝と翔が歩いていた。


「輝と翔?」

「そうそう。あの2人は未来のこと大好きだから」


2人のことを見ていたら、輝と目が合う。


輝はあたしに手を上げる。


「輝と話してきたら?ちゃんと結婚の報告出来てないんでしょ」


莉奈はあたしの背中を押す。


確かに、あたしの口から輝には話していない。


式のことだって、翔が輝に話してくれたから、、、。

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