Polaris
「ねぇ、輝。何も知らないままだったら、あたし達は今も一緒に居たのかな」


輝もあたしも、この世界で生きることはなかったのかな?


あのまま、地元で暮らしていたのかな?


「そう、、、だったのかもな」


でもここで生きていなければ、あたしが隼人と出会うこともなかった。


なら、あたしは、、、。


「だったら、あの時にわかってよかった。隼人と出会えたから」


隼人はこんなあたしのことを好きだと言ってくれた。


傍に居てくれた、、、。


それは、これから先も変わらないと思う。


「そっか」

「輝、、、好きだったよ」


周りに居る人は、どう思っただろう。


ついさっき、式を挙げた花嫁が他の男に告白をしていることを見て、、、。


でも、嘘は付きたくない。

< 343 / 345 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop