Polaris
家に入らずに、コンビニ向かう。


駐車場で輝のことを待っていると、あたしの前に車が止まった。


後部座席のドアが開き、輝が顔を出す。


こないだと同じ様にスーツを着ているのを見て、輝も仕事だったんだろう。


助手席の窓を見ると運転席には、見覚えのある顔。


あたしは後部座席ではなく、助手席へと乗り込んだ。


「久しぶりだな、未来」


輝とは違い、きっちりとスーツを着ていて、それが様になっている。


「翔」


双子だというのに顔もかもし出す雰囲気も全く違う。


「何、驚いてんだよ」


あたしのことを茶化す、輝。


「別に」

「今まで何の音沙汰もなかったからな、お互いに」


優しくフォローをしてくれる、翔。


輝は人を惹きつけるような人なら、翔は人を包み込んでくれるような人だ。

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