Polaris
関係
さっきまで和気藹々と話していたのが嘘のように、お店に入ってから誰も口を開かない。


店員さんが料理を運び終わった頃、輝が口を開いた。


「未来、、、」

「、、うん?」


あたし達は、向き合わなきゃいけないんだ。


あの頃はまだ子供で、現実を受け止めることができなかったんだ。


友達のままだったら、よかった。


そうだったら、あんなに傷つくこともなかった。


あたし達がそれ以上の関係で繋がっているなんて、思いたくもなかった。


あたしが輝のことを好きだったから、、、なのかもしれない。


友達から恋人。


そんなの、世の中にはたくさんある。


でも、あたしと輝の関係が恋人に変わることはこれから先、一生ない。


あたし達には超えてはイケない、一線だから。


それは知りたくもない事実で、受け止めたくなかった現実だった。


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