Polaris
久しぶりに百合子ママのことを思い出した。


この街に来てから、昔のことを振り返る暇なんて無かったから。


「こっちに来てからは連絡も取ってない」

「そうか」


彼は言葉を選んでいるのか、黙り込む。


あたしは彼の言葉を待つ。


「あの、、、さ、聞いたんだろ?」


彼はあたしを真っ直ぐに見つめてくる。


あたしはその瞳をジッと見る。


「、、、そうか」


彼はあたしのことを見て、そう言った。


彼はどんな気持ちであたしに会いに来たんだろう。


彼は地元の頃の、、、友達だと思いたい。


仲だって良かった。


彼、、、輝(アキラ)と輝の双子の翔(カケル)と莉奈(リナ)と
よく4人で遊んで居た。


でも、彼らと会うことはもうないと思っていた。


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