Polaris
隼人はどんな気持ちだったんだろう。


あんなこと言っていた癖に、隼人はとても優しかった。


その優しさはあたしのことを勘違いさせるには、充分だった。


この行為に、愛なんてモノはないのに。


それなのに、、、愛があるんじゃないかって。


あたしは隼人に魔法をかけられたのかもしれない。


あたしは行為の途中で意識を手放した。





～　隼人　～


目の前でスヤスヤと寝る、未来。


俺は煙草を吸いながら、後悔した。


未来を抱いたことを。


抱くつもりはなかった。


ただ「枕はしない」と言って欲しかった。


未来が他の奴と寝るなんて考えただけで、気が狂いそうだ。


「頼むから早くこの世界から足洗って、俺の傍にいろよ」


未来に触れるだけのキスをし、俺はシャワーを浴びて家を出た。

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