桃涙純恋物語-*~叶ﾜﾅｲ恋~

*プロローグ*

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

8時を知らせるチャイムが朝の校内に鳴り響く

教室の中はいつも通りざわつき、
朝の光に照らされて、輝いていた。



私の名前は仲谷結愛(ﾅｶﾀﾆ ﾕｳｱ)

とある高校に通う一年生。

外見は暗くクラスで目立つタイプではないが、このクラスにはあまり差がなく、みんな大体同じようにまとまっている。

ガラッ

立て付けの悪いドアが聞き慣れた音を出しながら開いた。

「はーいみんな席について！ホームルーム初めます」
先生の掛け声と共に一斉にみんな席につく。

「起立、礼、着せーき」

学級委員長の掛け声でみんな同じ行動をとったあと、席につき先生の顔に集中する。

「えー。今日はみんなが………」


先生の顔にみんなが集中している中、

私だけが、逆方向を見ていた