桃涙純恋物語-*~叶ワナイ恋~
第一章
キーンコーンカーンコーン
「ああああー!遅刻ー!」
ガラッ
「こらぁ!!!ゆうあ!遅いぞっ!」
「あぁあ、ごごごめんなさいっ、寝坊しちゃって…」
「んぁあもう!お前は何回寝坊すれば気が済むんだ!」
「すみません。」
「次は寝坊するなよ!」
「はーい」
「じゃ、さっさと席につけ!みんな授業始めるぞー!」
「あわあ!!」
バサッ…
「ノート落ちたよ」ニコッ
「え!?あ、あり、がとう…」
私いまどんな顔してる?
その笑顔は、かれんにも見せてるの?
私だけ?
かれんにも?
そんな、そんな優しい声で
満面の笑みで話しかけられたら
期待しちゃうじゃん…
わかってる。
わかってるよ
なのに…っ