「じゃあ、結婚しようか」
「ほんと、そうですよ。私のファーストキスを……」


『ごめんっ。嫌、ほんと……。だけど、考えてくれるかな? 僕とつきあうってこと』


私は長いため息をついた。


「はあー。初めに聞いておきますけど、森下……さんってロリコンなんですか?」


”森下先生”などと云ってしまうと、彼の後を着けて教員宿舎まで行っただなんてことバレたらまずいと思って、ここは”森下さん”と云っておいた。
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