「じゃあ、結婚しようか」
私の視線に気づいてか、陽平さんが海を真っ直ぐ見つめながら口を開く。


「海、好き?」


「はい。好きです。見てるだけでも、飽きない」


「そうなんだよな。こうやってぼーっとしてるだけで心が落ち着く」


「はい」
< 148 / 395 >

この作品をシェア

pagetop