「じゃあ、結婚しようか」
え、えっ? もう帰るの?


もう少しここにいたいのに――。


私は陽平さんの申し出に戸惑っていた。


「行こう?」


彼はすっと立ち、そのまま私の手を引いた。
< 151 / 395 >

この作品をシェア

pagetop