「じゃあ、結婚しようか」
陽平さんは首を傾げながら立ち上がった。


「ごめん。念のため、隠れててもらってもいいかな」


困ったような瞳で私を見つめる。


そうだよね。もし来客が部屋にずかずかと上がってきたら、私、どう説明していいか解らないし。


噂になっても困るし。
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