「じゃあ、結婚しようか」
私の存在なんか、あたまの外に行っちゃうよね。


お腹の子どもをちゃんと認知して、あのおんなの先生と、結婚するのだろうか。


そしたら、私は――。


考えただけで、涙が出てきた。


陽平さん、早く帰ってきて――。ひとりは、嫌だよ。
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