「じゃあ、結婚しようか」
私も慌てて、助手席に乗った。


この辺の住宅はPTAが多いから、人目につかないうちに素早く彼の車に滑り込んだ。


「シートベルトした? OK、行くよ」


ぶるるんと彼はエンジンをかけて、まもなく車を動かした。


人目に耐えなきゃいけない場所から、遠くへと向かう。
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