「じゃあ、結婚しようか」
もう二度と、あの部屋に戻るつもりはなかった。


階上に、南田先生が住んでいるかと思うと、気が尋常じゃなくなる。


そりゃ、あんなに近くに住んでたら、陽平さんとの距離も短いだろうな。


また思い出して、胸がかっとなる。


忘れよう。何もかも忘れよう。
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