「じゃあ、結婚しようか」
この枕だって、陽平さんのシャンプーの香りはしないの。


だけど、彼の変わりに私の涙を吸い込んでくれる。


私は嗚咽しながら枕に顔をうずめていた。


陽平さん……。


淋しい。
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