「じゃあ、結婚しようか」
彼女のフライングを止めようとした。


「いるけどぉ、年下でしょ、彼。何か最近ツマンナイんだよね」


「でも……」


私も、缶ビール3本の彼のことが気になっていた……とは言えなかった。


今まで誰ともつきあったことがない私が、例えあやかちゃんの前でとは言え、そんなこと云えやしなかった。
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