「じゃあ、結婚しようか」
「はあい」


私たちはちりぢりになった。


あやかちゃんはまたブックラックのフェイスアップに戻る。


彼女は本棚を整理しながらも、雑誌のタイトルや週刊誌の見出しを盗み見して時間を潰していることを私は知っている。


私はレジに立ったまま、店の自動ドアを見つめ、ほうっと息を吐いた。
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