「じゃあ、結婚しようか」
「何を放心しちゃってるの?」


どこからかあやかちゃんがやってきて、いつものように本棚を整理し始める。


「あ、ああ……何でも……ないよ」


私が缶ビールさんと声を交し合ったことに彼女は気がついてないようだった。


「いくみちゃん、何しに来たの? 今日は非番でしょ」
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