ただ守りたかった居場所
第二回、五人での飲み会の開催が決まった。
　


一回目の飲み会の数日後、佐藤君と山本の、お互いの連絡先を私から二人に教えた。



それは、女の感で二人はきっと友達から、長い付き合いが出来ると思ったので、二人の了承を得て教えたのだ。
　


連絡先を知った二人は、何回かメールのやり取りをしていた中で、飲み会のときに話をした、高尾山のビアガーデンに行きたいねということになり、第二回の飲み会が決定した。
　



初めは行きたいという話しだけで、そのまま実現しそうになかったが、私は佐々木に、
　


「高尾山、話だけで、全然日にちとか決めてないから、このまま流れそうですよ。」



と言った。
　



「駄目です、行きますよ。佐藤君に言って、日にち決めてきます。」



となぜか佐々木から積極的発言が飛び出し、私はびっくりしたのと同時に、やっぱり何を考えているのか解らない人だと感じた。
　




そんな積極的発言をしたにもかかわらず、佐々木は佐藤君にみんなの予定を調整して日にち決めてとお願いすると、後は特に何もしなかった。



佐藤君は山本と連絡をとり、日にちを決めた。
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