ただ守りたかった居場所
 高尾山には平日、仕事終わりに行くことになった。
 


 飲み会の当日の朝、佐藤君は、
  

  「今日はよろしくお願いします。」


          と、私達の席に挨拶に来た。
 


 私は、『何がよろしくなんだろう?律儀な人だ。』と思いながら、
 

  「こちらこそよろしくお願いします。」


          と挨拶をした。
 


 このままスムーズにいくと思っていた矢先、昼休みになり、佐藤君が再び私達の席のところにきた。
 


  「今日は無理そうです。仕事が終わりそうにないです。


   本当にごめんなさい。」


          と言ってきた。
 


 私達二人は、仕事ならしょうがないので、中止することにした。



 私は、女二人に連絡し、仕事が忙しいため、中止になったことを伝えた。そして、五人で高尾山にはもう行かないだろうと思い始めたら、
 

  「延期で、今度いつにしようか?」


          と男二人から言ってきた。
 


 私は女二人に予定を聞き、みんなが都合の良い日を佐藤君に伝え、再び日にちが決定した。
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